「グランハイネ王国記 落日の王子」あとがき

2007年4月8日。
約2年かけて216ページ、無事に完結いたしました!
毎週日曜に更新するというマイ・ルールも、ほぼ達成でき感無量でございます♪

■テーマ

「落日の王子」のテーマは騎士エルカードの忠誠でしたが、作品としての裏テーマは仕事です。

何かに、あるいは誰かに対して責任を負うということ。
納得のできないことや理不尽なことも、時には受け入れていくということ。
自分と誰かとを比べて一喜一憂しなくても良いということ。

大人として仕事をすることの心構えなんかを、自分の少ない経験を踏まえて表現してみました。
(そのあたりは、あんまり突っ込んで見てもらっても恥ずかっすぃ〜のですが・・・)

■キャラクター

話の大筋だけ決めて、細部は描きながら決定していきました。
その結果、各キャラの行動が自分の予定からドンドンドンドン外れていくという(笑)かつてない経験ができました。

ギルベルトの奔放っぷり。
ガチガチの石頭だったエルカードがずいぶん柔軟になったこと。
リシュリナとレグナーのダメさ加減、ロードネル公主のアホ顔。

特にユリウスは序章を描いた時点ではメインキャラですらなかったのに、知らないうちにエルカードの親友におさまってました。(顔すら全然違ってるしねvv)

■ストーリー

キャラが勝手に動き回ったおかげで、話の方もいろいろと変わってしまいました。
出て来る予定のなかったキャラ(ユッタとかアロイスとか)も出て来たりして、最初に決めたページ数におさめるのが大変でした!ページ内におさめるというのも自分に課した課題のひとつなので、単純にページを増やすということもしたくなかったのです。

ラストあたりは駆け足になってしまって「ここをもう少しじっくり見たかった」という感想をいただいたり。
本当にその通りです!もっと腕を磨かないと!

でも、話を結論から始めるというのは意外に上手くいったので満足です♪
(森鴎外の「舞姫」の構成をちょいと拝借いたしました。)
次も同じ方法で〜というわけにはいきませんが(^^;)

■最後に

と、数々の反省点なども踏まえつつ。

「グランハイネ王国記」は「王国記」というからには王国の歴史を語っていく作品です。
ギルベルトの物語である「落日の王子」はこれで終わりですが、エルカード達はこの先も苦労させられ続ける運命です(笑)それまで少しの間の休息をいただきたいと思います。

私自身の生活環境が変わってしまったことや、オフライン活動もしたくなったこともあり、次回作がいつになるのかはまだ未定なのですが・・・。
いずれまた近いうちに再開したいと思いますので、その時はまたよろしくお願いします。

長い物語に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
拙い作品を読んでくださった方々、また、拍手や掲示板でメッセージを送ってくださった方々にもこの場を借りて心からお礼申し上げます。

(2007.4.10)


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